契約形態について(シンクタンク岡事務所)
契約形態は、コアコンピタンスとの関連性と従業員の属性、そしてコストで考えていきます。コアコンピタンスとは、会社の事業の柱のこと、従業員の属性とは、簡単に言うとその人の価値観のことです。
基本的には、事業の核となるコア業務は月給の正社員で固め、継続的定型業務はパートや外注、時期的定型業務は派遣で回すことを考えます。雇用契約の場合は、月130時間以上の勤務で社会保険が発生するので、この辺りはコストですので、業務量とのバランスで考えます。
従業員の属性は、プライベート中心で所属欲求の低い者がパートや派遣が適正となり、仕事中心で専門性の高く所属欲求の高い者が正社員、適正となります。
つまり、組織内での出世には関心が無い、重責は好まない、安定的な職についていながらできるだけ気楽に仕事をしたい、プライベートの充実を望む、といった傾向にある人に対しては、能力主義賃金が適し、プロセス管理が会社として求められます。
また、特定の会社には所属せず、自分の都合にあわせて自由に働きたい、仕事は労働の対価としての給料を得るためという感覚、あるいは、いろいろな仕事を通してキャリアアップを考えるという人は、時給制の派遣社員で、この場合は品質管理が会社として求められます。
一方、組織内で出世することを重視する、責任・権限の拡大を好む、会社への忠誠心を持ち、会社の発展とともに生きる、長期間の勤続を前提としてスキルを磨き、貢献していくという考えを持つ人は、正社員が適正となり、業績管理に基づく賃金というのが求められます。
この様に、人を入れる際は、会社や社長の業務を整理して、業務に合った人を採用するといった視点が大切で、いわば「適所」に「適材」の人材を充てる、「適所適材」の視点が重要になります。
会社の経営は、一人人材を雇うと、1たす1になるわけではなりません。契約形態を工夫し、適材適所で雇えば、3にも4にも10にもなり得ます。
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